vol.4 今年もハセツネがやってくるの巻

僕は基本走るのが嫌いです。
走りたくないです。
練習したくないです。
常にさぼりたい。
自分を律するのが苦手で暇さえあれば、スマホ片手に何時間もゴロゴロしてしまう人間です。


なので僕から走ることを取ってしまったら、本当にダメな人間になってしまいます。
自分を律するために走る。
自分を奮い立たせる為にレースに出る。
だから走ることは苦しいです。

だからこそ人に、自分自身に負けたくない。


今年もハセツネが近づいてきました。


18歳で初めて出場した、ハセツネ。




あの時は西原峠で早々とリタイアして、悔しいとか感情も特に沸かないまま、先日までアートスポーツで勤務されてた細田さんの車に揺られて会場に戻ってきた。

それから数分後、上田瑠偉選手が大会記録でゴールに飛び込んできた。

その時の歓声やシャッターが、幼い頃に見た鶴見中継所で目の前を走っていく箱根駅伝の選手と重なったわけで。

あれから8年経った。

あの時の感情は今も忘れてない。


高校3年の春、進路相談で箱根駅伝を目指さないことにした。

自分に自信が無かった、挫折というか。タイムもそうだし、この先4年間、苦しい練習や寮生活に耐えられる気がしなかった。逃げたと言われたらその通りだと思う。ただただここまで応援してくれた両親に申し訳無かった。

大学の時、箱根駅伝を走った同級生や後輩、他校の顔見知りの選手をテレビを見ると羨ましくて、悔しくて、自分が情けなくて、よく分からない感情で目頭が熱くなった。でもあの時の選択を後悔してるかと言われるとよく分からない。


僕は今年27歳になります。

周りの箱根駅伝を走った、僕が心の底から尊敬していて、本当に凄くて、敵わないと思った選手たちが、実業団を引退し、走ることをやめていきました。

僕はまだ走っています。

彼らに負けたくない、過去の自分に負けたくない。

両親にあの時はごめん、でも今の俺を見て欲しいと思って走っています。

ハセツネは僕にとっての箱根駅伝のような舞台です。


今年もハセツネが近づいてきました。

みなさん、応援よろしくお願いします。


ナトリ

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